クラスター超純水!?

Tech-OnSilicon Online の記事で、「洗浄工程に新概念の“クラスタ”超純水」との題目あり。あの(悪い意味で)高名なクラスター水を連想させるではありませんかっとドキドキしながら記事を読む。そして、製造会社の Web ページの説明スライド(パワーポイント)を読む。

で、問題の「クラスター」は超純水に微小に溶かされたアンモニアの各アンモニウムイオンの正の電荷に引き寄せられて集まった水分子の集団を言うらしい(水分子は分極するからこれはあっても OK でしょう)。

言葉で説明するのは難しいので、スライド(パワーポイント)の 4 枚目を見てください。

いうなれば、誘電体の中にぽつぽつと正電荷を埋め込んだときの分極の様子に似てるっていうか、そのまんまっていうか、そんな感じ。水が静止して居れば。もちろん、液体と固体だからちょっと違うけど。

なにはともあれ、正電荷の核があるおかげで水が「クラスター」を形成できるという、水に磁場をかけてどうのこうのとか、水分子が自発的に長寿命のクラスターを形成しているとかそういう、いわゆるトンでも系のクラスター水とはぜんぜん別物で安心安心。

そうそう、クラスタ水を検索してたら「KAWAI clinic kyoto JAPAN」って過激な web ページを発見しました。子気味よくてついつい読みふけってしまって危険です。

ついでだから「『水からの伝言』を信じないでください」も宣伝しときます。みんなわかってるだろうけどね。